コラム

カエルが鳴いたら、生産緑地?

2023.06.20

カエルの騒音にも意味があった!?生産緑地の話

SNSで「カエルの鳴き声がうるさいので眠れません」といった苦情がある事が話題になりました。

苦情をされた方は、おそらく都会に住んでみえると思います。田舎出身者(私のような)は、カエルだろうが何だろうが気になりませんから。

それはともかく、今回が都会の話ですと、おそらくこのカエルが生息している田んぼは生産緑地であると推測されます。生産緑地とは、市街化区域内の農地のうち、生産緑地指定を受けた農地をいいます。 生産緑地指定を受けることで、固定資産税などが非常に安くなる代わりに、一定期間農地の売買や宅地化が禁止されます。

そもそも、市街化区域はどんどん宅地化を推進する地域であるのに、なぜ生産緑地制度があるのでしょうか?いくら市街化地域といっても、住宅が建ちすぎると、緑地・公園用地がなくなってしまい、かえって住環境が悪くなってしまうため一定の農地を確保するために制度化されたものです。火事の延焼を防ぐ効果もあるでしょう。

生産緑地指定されると、固定資産税が非常に安くなりますが、相続税の評価は路線価に基づいて評価しますので、宅地並み(造成費相当額は減額できます)の課税になります。ただし、所有者の死亡(相続)により、地方自治体に対し買取請求ができることになっているため、評価額から5%の減額ができます。

カエルの鳴き声はうるさいかもしれませんが、お隣の田んぼは緑地化や防災に一役買っていると思えば、我慢できるのではないでしょうか。

ー この記事の監修者

水野正也

国税局資産課税部門(25年間勤務)

水野正也税理士・行政書士事務所は、25年の国税調査官経験と専門知識を活かし、相続税務と手続きを包括的にサポート。年間40件以上の相続税申告実績、100件超の相談実績を誇り、すべて書面添付制度を採用。相談から申告書作成まで2~3ヶ月程度を目安に進め、明瞭な料金体系で提供している。

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